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My bites of Symphony X fruit

Thank you for visiting. Here will be my various posts about Symphony X. My name is Yukari. Female, Japanese. Born and living in Japan. Studying English and trying my best, but please let me know if you found mistakes in my sentences. Much appreciated. Putting "All good" on my handle name like a badge because I got the word from Mr. Pinnella on his Facebook, to my English dictation of his gear rundown video in Oct 2015! Please check my post out here at "Pinnella Gears @ GEAR GODS (2015)"! Also I got a huge honor to meet Mr. LePond in Japan on Oct 8th 2016! Please check my post out here at "To Heaven and Back - The Evening with Mr. Michael LePond"! On the next day Oct 9th 2016, I experienced Symphony X live show for my first time at Loud Park in Japan! YAY!!!!! / ご訪問ありがとうございます。Symphony Xについてのブログです。管理者プロフィール:Yukari 女性、日本生まれ日本在住。英語を学び、可能な限り正確を期しているつもりではありますが、お気付きの点がありましたら、お知らせくださいますと幸甚です。2015年10月にピネーラさんのギア紹介動画が出てピネーラさんのFacebookで紹介されたとき、その英語聞き取りを私がコメント欄に投稿、それに対しピネーラさんから "All good" 「まあ大丈夫」とのお言葉を頂きました!以来、その言葉を勲章のようにハンドルネームに付けています。このブログの投稿 "Pinnella Gears @ GEAR GODS (2015)" をご覧ください!2016年10月8日には、日本でレポンドさんとお会いすることができました!投稿『To Heaven and Back - マイケル・レポンド氏との夕べ』をご覧ください!その翌日2016年10月9日、Loud Parkで初めてSymphony Xのライヴ体験!!!

Japanese translation - Michael LePond interview on Silent Assassins 2nd album "Pawn And Prophecy" @ No Treble(2018年)

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Japanese translation - Michael LePond interview on Silent Assassins 2nd album "Pawn And Prophecy" @ No Treble(2018年)

【訳者付記】

Mike LePond's Silent Assassins

Riverbnation

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アルバム2作目 "Pawn And Prophecy"
 



トラックリスト

*2018年2月19日追記
曲名の横に訳者の私訳による意味と、下に題材を付記しました。
題材の情報源は、歌詞と、インターネット上で読んだいくつかのレポンドさんのインタヴューと、レポンドさんのFacebookです。(7曲目 The Mulberry Treeは他のかたとレポンドさんのやりとりを拝見しました。3曲目Antichristは私が質問しレポンドさんにご回答を頂きました。ありがとうございます!)
各曲の題材リストをFacebookで投稿したところ、レポンドさんから"VERY GOOD!!!"とのコメントを頂きましたので間違いありません!

1. Masters Of The Hall 「殿堂の主君達」
    題材:ベオウルフ Beowulf (ウィキペディア

2. Black Legend 「黒い伝説」
    題材:中世スペインの異端審問 Spanish Inquisition (ウィキペディア

3. Antichrist 「反キリスト」
    題材:ローマ皇帝ネロ Roman Emperor Nero (ウィキペディア

4. I Am The Bull 「我は猛き牡牛」
    題材:ギリシャ神話のミノタウロス Minotaur of Greek myth(ウィキペディア

5. Avengers Of Eden 「楽園の復讐者達」
    題材:ラヴクラフトの小説『サルナスの滅亡』Lovecraft "The Doom That Came To Sarnath"
東京創元社『ラヴクラフト全集』7巻に収録。
 あらすじ:「ムナール」地方に、水棲生物のような種族の住む都市「イブ 」があり、
 その近隣へ人類が到達し別の都市「サルナス」を建設。サルナスの民はイブの種族を忌み嫌い
 殲滅。サルナスは壮麗な都市として栄華を極めるが……)

6. Hordes Of Fire 「炎の群れ」
    題材:ラヴクラフトの小説『魔宴』Lovecrat "The Festival"
東京創元社『ラヴクラフト全集』 5巻に収録。
 あらすじ:アメリカ(1920年代)に暮らすが太古から続く一族の末裔の1人である主人公が、
 古い漁師町「キングスポート」(マサチューセッツ州マーブルヘッドがモデル)を訪れるよう
 呼び出され、一族に伝わる「祝祭」に参加する)

7. The Mulberry Tree 「桑の木」
    題材:ローマ&ギリシャ神話のピュラモスとティスベ Pyramus and Thisbe of Roman/Greek myth (詳細:ウィキペディア) 

8. Pawn And Prophecy 「王の手先と予言」
 題材:シェイクスピア演劇『マクベス』Shakespeare "Macbeth"
新潮文庫 などで和訳あり。
 あらすじ:スコットランド王に仕える手先(pawn)である武将マクベスが、
 3人の魔女から聞いた予言(prophecy)をきっかけに欲望にかられていく)
    Part 1  Overture「前奏曲」
    Part 2  The Weird Sisters「奇妙な姉妹」
    Part 3  Scotland「スコットランド」
    Part 4  Regicide「大逆罪」
    Part 5  Crowning Of The New King「新王の戴冠」
    Part 6  Path Of Destruction「破壊の道」
    Part 7  Return To The Weird Sisters「奇妙な姉妹のもとへ再び」
    Part 8  A Fond Farewell「愛を込めてさようなら」
    Part 9  Battle Of Dunsinane「ダンシネインの丘の戦い」
    Part 10 To The Death「死へ」
    Part 11 Celebration Dance「祝福の舞踊」

日本盤CDボーナストラック  Ballad Of The Witches「魔女達のバラード」
(8曲目 Pawn And Prophecy から、3人の魔女が登場するPart 2, Part 7を中心に別の1曲に変身させたトラック)

日本盤 2018年2月14日発売

"Pawn And Prophecy"日本盤レーベル Marquee/Avalon アルバム紹介ページ

Tower Records

Disk Union


amazon


iTunes(日本でも2018年1月26日発売。ボーナストラックは日本盤CDのみ)


世界盤 2018年1月26日発売

世界盤レーベル Frontiers Music 販売サイト  限定盤LPあり(支払はPaypal)

アメリカのamazon

日本のamazon(輸入盤)

日本のTower Records(輸入盤)


【以下インタヴュー和訳】

英語原文 English original interview

No Treble で2018年1月11日公開
インタヴュアー Kevin Johnsonさん


Symphony Xのベーシスト、マイク・レポンドは、ソロプロジェクトSilent Assassinsのアルバム2作目リリースに向け準備を整えている。そしてこれは野獣のようなアルバムだ。Pawn and Prophecyは、このベーシストの愛好する文学を題材とする8曲の旅へとリスナーを誘う。その内容はギリシャ神話からH.P.ラヴクラフトの作品まで。このアルバムにおける傑作は20分に及ぶ壮大なシェイクスピア『マクベス』の音楽版で、その演劇と同様、展開にたくさんのひねりが用意されている。

Pawn and Prophecyは予約受付中で、2018年1月26日発売。

当サイトはレポンド氏に会い、このアルバムについて、どのように作曲したか、どのようにベースソロに取り組んだか、20分ものタイトルトラックにどのように挑んだか、話を聞いた。


このアルバムを本当に聴き込んでいます。全曲が文学作品を題材にしているんですか?

うん。僕が歌詞を書くときには何かストーリーやコンセプトのようなものが必要なんだ。だから僕の歌詞はいつも歴史や神話か、文学作品か、どちらかを題材にしているよ。こういう壮大な物語はヘヴィメタルとの相性がすばらしいと思うんだ。そういうわけで、うん、僕が書く歌詞はどんなものでも、いつもコンセプトがあるよ。

リリースされた曲"Avengers of Eden"がH.P.ラヴクラフトの小説を題材にしている、ということで、全曲が文学を題材にしているのかなと思いました。

実際このアルバムにはラヴクラフトの小説を題材にしている曲が2曲あるんだ。("Avengers of Eden"の)原作の題名は"The Doom That Came To Sarnath"『サルナスの滅亡』だったと思う。
(訳注:"Avengers Of Eden" YouTubeで公開
それから2、3週間後に2つ目のシングルがリリースされる予定で、そちらはラヴクラフトの"The Festival"『魔宴』を題材にしているんだ。
(訳注:"Hordes Of Fire" YouTubeで公開
というわけで、うん、僕はもちろんラヴクラフトが大好きで、エドガー・アラン・ポーも好きだ。彼らはとてもクールな物語を書いていて、それを題材にした音楽を書くのはすばらしいことだよ。

壮大な物語を題材にしている点を話題にしましたが、つまり、音楽が壮大だと言いたいんです。とにかく、とても、とても濃く、派手なサウンドの曲があります。あなたは、とにかく壮大なものなら何でも大ファンですか?

(笑)そうだね。僕は音楽より前に歌詞を書いてしまっているときもあるんだ。その歌詞を見ながら「もしこれがテレビ番組やハリウッド映画だったら?」というふうに考える。どんなアプローチで音楽を作ったらいいかな?とね。音楽も、歌詞の壮大さと同じぐらい壮大にしようと試みるんだ。僕が参加しているバンドSymphony Xでそういうことを大いにしているから、僕はソロ曲を作るときにもそれを継承しているんだと思う。でも、そう、僕は音楽を本当にいろんな方向へ向かわせようとしているし、本当に強い個性を持ったものにしようとしているんだ。

このアルバムのもうひとつの良い点は、さまざまなスタイルの曲があるということですね。Judas PriestやIron Maiden的に聞こえるときもあります。彼らの音楽は、派手で、壮大で、伝統的なメタルです。そうしたバンドは、あなたに大きな影響を与えていますか?

うん。そうしたバンドは僕に巨大な影響を与えているよ。高校生の頃にメタルを聴き始めたんだけど、髪を長くして、Judas PriestやBlack Sabbathといったバンドが大好きだった。だから、その影響は僕の作曲スタイルの基礎になっているよ。それから他の音楽もたくさん聴いたよ。ヨーロッパにはすばらしいメタルバンドがすごくたくさんいて、ここアメリカにいる僕達は残念ながらその情報をあまり聞くことがないけど、たくさんのすばらしいシンフォニックメタルバンドが僕の作曲スタイルに影響を与えているよ。僕の作曲スタイルに大きな影響を与えたもうひとつのものが、ケルト民族音楽のようなスタイルなんだ。Blackmore's Nightをたくさん聴いたし、そうした影響が全部一緒になっているのが、僕の音楽を聴いてわかるよ。僕はいろいろなタイプのヘヴィメタルとロックをやりたくて、1曲1曲が独自の雰囲気を持っていると思うし、それが、実際僕がやろうとしたことなんだ。

このソロプロジェクトをやろうと思った理由は何ですか?数年前に始動されましたが、とにかくそうしたさまざまなスタイルの音楽を一緒にしたアルバムをやりたいと思ったのですか?

ええと、ソロプロジェクトをやりたくなった理由は、僕のメインのバンドSymphony Xがプログレメタルバンドで、その音楽がすごくテクニカルなものだからだよ。演奏するのが本当に大変な曲がたくさんある - すごく頭を使う曲がね。それをやるのも大好きなんだけど、さっき言った通り僕はクラシックメタルバンドを聴いて育ったし、曲のアイディアもすごくたくさんあったんだけど、Symphony Xのスタイルにはフィットしないとわかっていた。だから、そうした曲をできるなら、ソロプロジェクトをやりたいなと考えたんだ。それで2013年頃Symphony Xのツアー中に曲を書き始めた。ソロアルバムのために曲を書き始めると雪だるま式に進み始めて、曲作りは本当に、本当に、うまく行ったよ。このソロプロジェクトは僕のファンのためでもあるし、Symphony Xファンのためでもあると思う。僕が音楽的にどんな影響を受けてきたかを見てもらう、クールなショーウィンドウだと思う。それを外に出す、すばらしい機会だ。Symphony Xでは本当に演奏が高難易度の曲をやり、ソロではもっとシンプルでストレートな、ヘドバンするような曲をやる。

初アルバムを出してからの4年間でSilent Assassinsはどのように発展してきたとお考えですか?

初アルバムがリリースされたときには、残念ながら、僕が望んでいたほどには広まって行かなかった。と言っても、僕は本当にこのアルバムを誇りに思っているよ。作れたことが本当にうれしかった。制作を楽しんだし、できる限りのプロモーションをしたんだけど、残念ながら僕1人で、そうしたプロモーションを助けてくれる人達が周りにいなかった。でも僕にできる限りのことはしたよ。このアルバムをもっと広められたら良かったなと思う。僕の期待をほぼ100%満たしてくれたのは、すばらしいレビューの数々だった。メディアには本当に好評で、Symphony Xファンでさえ、と言うのは、好みがちょっと違うであろうSymphony Xファンでさえ、このアルバムを好きになってくれた。というわけで全体としてすばらしい経験だったし、僕は本当に幸せだったから、2作目のアルバムをやりたいと思えたんだ。今回はとてもうれしいことにFrontiers Musicと契約することができて、プロモーションも本当に、本当に、うまくしてもらえると信じている。それで、ようやく本当にわくわくした気持ちで来年を(訳注:2018年を)迎えようとしているよ。

今回は前回よりたくさんのゲスト参加者もいるようですね。その人選はどのようにしたのですか?

(訳注:"Pawn And Prophecy" 参加メンバー

Mike LePond:作詞作曲、ベース、リズムギター、バッキングヴォーカル
Facebook

Alan Tecchio(初アルバムにも参加):リードヴォーカル
レポンドさんが1980年代に参加、2014年に再始動したバンドHeathen's Rageに参加(2014年~)
Heathen's Rage Facebook

Watchtowerのヴォーカリスト(1989-90年、2010年、2015年~)
Watchtower Facebook


Michael Romeo(初アルバムにも参加):リードギター(Track 8)、キーボード、ドラムのプログラミング
Facebook

Michael Pinnella(初アルバムにも参加):ピアノ、オルガン(Track 8)、バッキングヴォーカル
(初アルバムではバッキングヴォーカルのみ)
Facebook


アルバム2作目の新規参加メンバー

Lance Barnewold:ギター(Track 1, 2, 3, 5)
バンドFate Breaks Dawn(アメリカ ニュージャージー州拠点)ギタリスト
Fate Breaks Dawn Bandcamp

ドラマーでもあり、2016年にRoss The Boss Bandにドラマーとして参加。バンドを率いる元ManowarギタリストRoss Friedmanの甥。2016年終わりに新ラインナップとなりレポンドさん参加。その際ドラマーは元ManowarのKenny "Rhino" Earlとなったが、2017年夏にRhino脱退、Lance Barnewold氏が再びドラマーとなる。
Ross The Boss Band Facebook

Rod Rivera:ギター(Track 5, 6, 7)
レポンドさん参加バンドRivera/Bomma(アメリカ ニュージャージー州拠点)ギタリスト
Rivera/Bomma Facebook

Phyllis Rutter:リードヴォーカル(Track 8)
レポンドさん参加バンドEynomia(アメリカ ミネソタ州拠点)ヴォーカリスト
Eymomiaサイト

Veronica Freeman:リードヴォーカル(Track 8)
バンドBenedictum(アメリカ アリゾナ州拠点)ヴォーカリスト
Benediutum Facebook

Noa Gruman:リードヴォーカル(Track 8)
バンドScardust(イスラエル拠点)ヴォーカリスト
Scardust Facebook

Andry Lagiou:リードヴォーカル(Track 8)
バンドThe Harps(ギリシャ拠点)ヴォーカリスト
The Harps Facebook

メンバー紹介 以上)

初アルバムのときに学んだよ。(訳注:初アルバムの参加者は全員レポンドさんと同じくアメリカ ニュージャージー州在住。上記Alan Tecchio, Michael Romeo, Michael Pinnellaの他には"Metal" Mike Chlasciak<ギター>が参加)「わあ、僕は世界中にミュージシャンの知り合いがいるぞ」と考えようとしていて、それで最初は世界中のいろいろなプレイヤー達やシンガー達に話を持ちかけ始めたんだ。でも、それで現実にどうなるかを考えると、「うわあ、人に音楽を送って送り返してもらうだけというのはいやだな。実際に一緒にスタジオにいたい」となった。

僕はアメリカのニュージャージーに住んでいて、ここには並外れて才能のある人達がいる。ここのロックシーンにいる人達はみんな知り合いなんだ。だから基本的には、長年の友達でこのプロジェクトにぴったりだと思う人達に声をかけただけなんだ。その人達に参加してもらって、友達と集まっただけのような感じだったんだけど、そのことが、この経験をより良いものにしてくれたんだ。

そのようなやりかただったからこそ、ミュージシャン達からより良いパフォーマンスを引き出すことができたと感じられましたか?

思うに、みんな僕のことを高く評価してくれていて、僕のために本当にベストを尽くしたいと思ってくれたみたいで、僕はそのことを本当に感謝したんだ。シンガーのアラン・テッキオ Allan Tecchioとは長年の友人で、一緒に何かやりたいとずっと思っていたんだ。このMike LePond's Silent Assassinsは絶好の機会だよ。僕達はすばらしい友人同士でお互いをよく知っているから、ビジネスの相手という感じではなかった。そういうアプローチで、僕の友人達が僕のアルバムに参加してくれた。そのことが、期待以上の結果をもたらしてくれたと思う。

タイトルトラックについてお話を伺いたいと思います。20分もある長大な曲です。まず『マクベス』を題材にしていますが、どのようにしてそれを決められましたか?また、この曲を通して物語を伝えるためのアプローチはどのようになさいましたか?

ええと、僕がSymphony Xに加入したとき、この曲みたいに本当に長い曲がいくつかあって、僕は「わあ、すごくクールだな。クールなアイディアだ」と思ったんだ。それで僕はこのマクベス題材の曲をやる考えを、たぶん10年ぐらい持っていたんだよ。そして本当はSymphony Xに提供したかったんだけど、使われることがなかった。ただ寝かされていた。それで、この2作目のソロアルバムをやるとなったとき、ようやくこの曲をやるぞと決めたんだ。20分の曲を作るときのアプローチといったら、キーは、リスナーを死ぬほど退屈させたくないということだよ。興味を保ってもらう方法をどうにかして見つけないといけない。

どの章に対しても僕がしたことは、音楽をその章にフィットさせること、1曲の中にいろいろな雰囲気やスタイルを入れるようにしたこと。他に大変なのは、各章が次の章に流れるように続くようにしたいということ、曲をたくさん投げ込んで一緒にしただけのように聞こえないようにしたいということ。全ての部分が他の部分へ流れるように続いて、ひとつの曲として聞こえるようにしたいからね。だから、そこが大変だったけど、そうなるように努めたよ。メタルな部分を作り、クラシックな部分を作り、ブルースな部分を作り……つまりあらゆるジャンルだね。僕にできる限り興味深い曲にするために、女性シンガー達にも参加してもらったんだ。『マクベス』の物語は、僕にとってはシェイクスピアの最もダークな演劇で、長いヘヴィメタルの壮大な曲にしたら本当にクールだと思ったんだ。音楽があらゆる領域へ行って、最終的に大きなクライマックスを迎えるように努めた。ひとつの主旋律が全体を通してときどき聞こえてきて、全体を曲としてつなぐようにも努めた。それは本当に手ごわい課題だったよ。20分の曲をまたやりたいか?となると、その忍耐力が僕にあるかわからないけど、この曲を作ったことはうれしく思うよ。

流れは本当に良いです。僕が聴いていたとき、全く突然にシャッフルブルースになっていることに気付きましたから。

それもまた僕のやりたかったことなんだ。ヘヴィメタルって時としてシリアスすぎるからね。みんながとにかくすごくシリアスな中、僕は「ねえちょっと、曲の真っ只中で突然カーブボールを繰り出してブルースが聞こえてきたらどうなるか見てみよう」という感じになった。

このアルバムで僕の好きな曲は"I Am The Bull"でした。理由はすばらしいベースだけでなく、とにかく何か荘厳な雰囲気があるからです。あのボコボコにされたような、ヴァイキング的と言ってもいいような雰囲気が僕は大好きです。あの曲であなたが弾いているのは8弦か12弦のベースですか?

その通り。僕は8弦ベースを持っているんだ。
(訳注:Oktober Guitars社製 John Gallagherモデル。
2016年終わり頃から参加のRoss The Boss Bandのライヴでも使用。
画像(Ross The Boss Band Facebook) )
4弦ベースを弾いていたときにこのリフを思いついたんだけど「おいちょっと、これを8弦で弾かせてみてくれ」となった。そして8弦で弾いてみると、ずっと豊かに聞こえて、音がそんなに響くとは思っていなかったほどよく響いて、本当にクールなサウンドだったんだ。それで僕は「よし、この曲は8弦で行くぞ。でもソロは4弦でやろう」となった。4弦と8弦で同じことをして境界線をあいまいにしたくなかったので、弦楽器で第一旋律になるものではいろいろなことをして、1つはちょっと低い音で、1つはちょっと高い音で、という具合になるように努めた。この曲は本当にスローな、じわじわと進んで行くようなBlack Sabbath的な雰囲気を持つことになった。

歌詞はギリシャ神話のミノタウロスに関することで、そういう歌詞を書いたから、音楽は本当にほぼクラシックのような雰囲気にしたかったんだ。ヴァース部分にはストリングスを入れて、終わりにはブラスを入れて、良いしめくくりになると思った。本当にダークでクラシカルな曲になったし、そうできたのはクールなことだったよ。ベースソロをやっていたとき、最初のパートではダークで速いプレイをやって、2つ目のパートではもうちょっとメロウにして、3つ目のパートではちょっと違うサウンドにしようと思った。この曲はやっていて楽しかったよ。僕にとっても、このアルバムでお気に入りの曲のひとつだし、この曲に焦点を当ててくれたことがうれしいよ。本当に、本当にパワフルな曲だ。曲を書いているとき、最終的にどういう仕上がりになるか本当にわからないときがあるけど、この曲は本当にクールな仕上がりになったよ。

この曲のベースソロもすばらしいですね。ソロを書くときに決まったアプローチ法はありますか?特にご自身で書いた曲では、サウンドを思い描いていますか?それとも、とにかくベースを弾きながらどうなるか見てみますか?

うん、普段は基盤になる音楽を聴いてから、どのスケールを使うとか、そういうアイディアを得る。そこがスタートする基点で、それから演奏を始めて、何かクールに聞こえるものができたら「ああOK、これをちょっと続けてみよう」という感じだよ。そうしてクールな演奏がいくらかできると、それらをどうにかしてつなげる、というふうにしてソロを作るよ。

僕は何の用意もなくスタジオ入りはしないんだ。特にあの曲みたいな場合には、ソロを書くんだとしっかり決めてスタジオに入る。ソロを書くにはふさわしいメロディが必要だと思う。というわけで、うん、良い出来だと思えるものが充分できるまでとにかくいろいろ弾いてみて、できた全部を採用した、という感じだよ。とてもシンプルだね。

この曲でのあなたのトーンを楽しみました。ほぼ全ての部分で音が大きく分厚いサウンドですが、あのうなるような音が際立ってくる部分もあります。あのトーンを得るキーとなったものは何でしたか?

レコーディングのためにスタジオ入りしたとき、僕はただボードにダイレクトで録音したんだ。ただダイレクトに。それからミックスの段階でいくつか他のことを試してみた。ひとつのトラックはSansAmpを通してみたり、ひとつのトラックはダイレクトに録って、エンジニアが持っていたAmpeg社製のダーティなサウンドになるプラグインも使ってみたり。それもすごく良いサウンドになったよ。それで、最終的に、ダイレクトなサウンドとAmpegプラグインを使ったサウンドをミックスして、あの硬い感じでダーティだけど充分クリアでもあるサウンドを得られたんだ。クリアであるということは常に重要だからね。

特にヘヴィな音楽では。

うん。残念なことに多くのメタルアルバムでベースが聞こえないよね。ギタープレイヤーが本当に低音域まで下げたサウンドだったりして、ベースはそのギターの低音域やバスドラムと競い合うことになるから、僕はエンジニアに、ギターは中音域の高めにして、低音域にベースがはまり込めるようにしてくれ、としっかり伝えるようにしたよ。

この問題では発狂するね。メタルアルバムではベースがほとんど聞こえないから、確実にミックスでベースの音量をちょっと大きくして、全体を突き抜けて聞こえてくるようにしたよ。

これから活躍していこうとしているベースプレイヤー達への助言は何ですか?

いきなり難しいことを学ぼうとしないようにね。基礎を学んで。まずブルースを学んで。スケールと基礎的なことを全部学んで、ベースがこの40年50年でどんなふうに発展してきたかを聴いて。あらゆるスタイルを学んで、それから自分のやりたい方向で難しいことを練習して行ってね。いきなり難しいことを学ぶとたくさんの問題にぶつかることになる。ほとんどのことは簡単なんだよ。




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このソロアルバム2作目については、2016年10月のSymphony X来日時に私もレポンドさんからお話しを伺うことができましたので、よろしかったらご一読ください!:
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