Japanese translation (extract) - Michael LePond interview @ Blowin' Wind with The Great Southern Brainfart (2018)

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2025/02/04 17:34

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Japanese translation (extract) - Michael LePond interview @ Blowin' Wind with The Great Southern Brainfart (2018)

掲載元（音声インタヴュー）The original interview (audio)

Blowin' Wind with The Great Southern Brainfart で2018年1月31日公開
インタヴュアー Don Deleaumontさん

インタヴュー音声47分41秒！全部聞きました！全部を和訳したいですが大変そうすぎるので、抜粋のみですが投稿いたします。

（47分41秒あるインタヴュー音声のどの辺りで話しているか再生時間を付記していますが、掲載元プレイヤーで進めたり戻ったりして聞くと、そのたび表示時間が数秒～1、2分変わったり、PCとスマホで違ったり、自分のPCにダウンロードして聞くとそれもまた違ったりすることに気付きました。そのため超ざっくりな目安として「〇分代頃」との付記にしています。音声を聞きながら私の時間表記をご覧になった際、1、2分程度、前後する可能性があります）

ロメオ様がソロアルバムを制作していてほぼ録音完了、Symphony Xが新アルバム制作に入ろうとしている、という情報が2018年1月に出現！（そのときの情報源もレポンドさん）、このインタヴューの序盤、2分代頃からも語っています！

3、4分代頃からクローン病（腸が炎症や潰瘍を起こす慢性病）の話、息をのんで聞きました。罹患して20年。（Symphony X加入の少し前からか……）手術3回。Symphony X公演のキャンセル1回。
「ツアーで世界のどこかにいて、本当に本当にひどい痛みが出てベッドに横になっていて、出発時間の5分前に無理矢理起きて、着替えて、ステージヘ上がって公演する、ということもよく起きる。乗り越えられる唯一の理由は、古い格言 "Show Must Go On"（ショウは続かなければならない）だよ」

私はレポンドさんがクローン病に罹患していることについて、ファンになってすぐウィキペディアで知ったのですが、2016年10月の来日時にレポンドさんとお話しできたときは、病気のことを予めネットで知っているということを言いだすのがためらわれ、最近の病状は大丈夫ですかとものすごく気になりながら（目の前の姿はすごくお元気そうでした）どのように切り出していいか悩み、とうとう話題にしないままでした。

このインタヴューをしているドンさんは、友人に患者さんがいて、理解がありつつ身近なこととしてフランクな感じで話題にしていて、レポンドさんも詳しく語っているので、痛みが出たときの大変さが想像され、聞きながら体が傾いていく感じがしました……
レポンドさん「もう20年だし、とにかくつきあう方法を見つけた後はどうにかやってるよ」

2017年のRoss The Boss Bandツアー中に、ヴォーカルのMarc Lopesさんがレポンドさんを巻き込んでFacebookで投稿していた神動画シリーズ "Mike & Marc Show" を楽しみましたが、レポンドさんが「何日か体調が悪かったけど復活したよ」と話している回があって、痛みが出たのかなと心配したこともありました。

2017年にユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q』シリーズを読んだのですが、クローン病患者の人が登場する話があり、レポンドさんもこんなに大変なのだろうか……と思いながら読んでいました。

クローン病についてのウェブサイト

8分代頃からレポンドさん
「プログレッシヴメタルのジャンルで最もビッグなバンドのひとつとして知られるSymphony Xに参加してきて、彼らと演奏してきて、アルバムごとにすばらしい経験をしていて、プレイヤーとして成長できている。
でも、他のいろいろなプロジェクトにも "ハイヤード・ガン hired gun（依頼を受けるプロの殺し屋ガンマン）" 的に参加しているよ。いろんなミュージシャン達に会って作曲スタイルやアプローチ法を聞くことが、自分の演奏のためにすばらしいことだと思う」

9分代頃から、レポンドさんの多コラボぶりについて（私もまだ把握しきれていません！そして把握する前に増える！）

ドンさん「ジョーダン・ルーデス Jordan Rudess から、誰！？と思うような人まで」

ジョーダン・ルーデス！？！？とあわてて検索。（ファンです。Dream Theaterも）

Affectorのアルバム "Harmagedon"！（公式サイトのアルバム紹介ページ）
ゲスト参加者にはデレク・シェリニアン Derek Sherinian も！！Dream Theater歴代キーボーディスト3人のうち2人、ジョーダンとデレクが同じアルバムに参加という宝でもあった！

ギタリストDaniel Fries氏によるプレイスル―動画！ギターがDream TheaterのJohn Petrucciモデル！

ちなみに、レポンドさん参加バンドのひとつ Last Union（公式サイト）のアルバム"Most Beautiful Day"（2016年）では、Dream TheaterのヴォーカリストJames LaBrieがゲスト参加！

"President Evil" リリックビデオ（ヴォーカル：James LaBrie）

"Most Beautiful Day"のMVにはレポンドさん参加！（ヴォーカル：オリジナルメンバーElisa Scarpeccio）

12分代頃から、Mike LePond's Silent Assassins（Facebook）のライヴの可能性について。
アルバム1作目のときは、完成後すぐにSymphony Xのアルバム "Underworld"制作に入り、その後ツアーにも入ったので、Silent Assassinsのライヴをする時間はなかったけど、今回2作目のアルバム "Pawn And Prophecy"（2018年）ではライヴをやりたい、と語っています。

*2018年10月8日追記
2018年12月22日　ニュージャージーでMike LePond's Silent Assassins初ライヴ開催！！
（私は参加予定です！無事に参加できたらこちらのブログに投稿いたします！）

Facebookのイベントページ

バンドメンバー
Mike LePond: bass
Alan Tecchio: vocals
Lance Barnewold: guitar
Dan Prestup: drums

このバンド出演で、アルバム2作目 "Pawn And Prophecy" 収録曲 "Black Legend"のビデオを2018年9月13日に公開！

その話と続けて13分代頃から、今回Frontiers Records（公式サイト）と契約できた喜びについて。
レポンドさん「彼らは僕がやってほしいことを全てやってくれてクールだし、常にプロフェッショナルだ。それから、経歴の古いバンドを世に出して、彼らが今でも活動し、音楽を作っていることがすばらしいと思う。Frontiersとの契約は、僕に望める限りベストなことだったと思う」

15分代頃から、レポンドさん参加バンドのひとつThemの話題。（Them 公式サイト）

オンラインショップSpiritual Beastのアーティスト紹介ページ（日本語）

商品ページ

レポンドさん「シンガーはトロイという名前でニューヨークに住んでいるんだけど、彼がこのプロジェクトについて僕に連絡をくれたんだ。彼はKing DiamondとMercyful Fateのトリビュートバンドをやっていたんだけど、同じスタイルでオリジナル音楽をやりたいんだ、と。OK、すばらしい、と言って、彼が音源を送ってくれたのを聴いてぶっ飛ばされたよ！わあ、これは本当にすごい、バンドには誰がいるの？となって……」

ドンさん「俺を入れろと（笑）」
レポンドさん「そう（笑）ドイツにいるメンバー達も参加していると聞いた。そしてレコーディングに参加して、彼らは去年（2017年）ツアーもやったんだ。僕はRoss The Boss Bandの公演がたくさんあったから残念ながら参加できなかったけどね。そしてニュースがあるんだよ。トロイがまた連絡をくれて、次のThemのアルバムでも僕がベースを弾くことになって、来月（2018年2月）レコーディングをするんだ」

ドンさん「わあ、すばらしい！」
レポンドさん「彼らがまたアルバムを出すよ。曲は同じスタイルでとてもキラーなものになっているよ。そして今回は本当に彼らと一緒にライヴをしたい。前回は時間がなかったけど、今回はとても楽しみにしているんだ」

19分代頃からレポンドさん

「去年はそれまでの人生でやったことのなかったことをやったよ。ブラックメタルのアルバムで演奏したんだ」
ドンさん「ブラックメタルのマイク・レポンドを思い描けないんですが！コープスペイントの！」

想像してしまったやないですか！……似合う

19分代頃レポンドさん
「他にもクールなことを……した……んだけど、あぁ（嘆息）バンド名を思い出せない。自分を殺したい（笑）」

このインタヴューサイト名にある"Brainfart"（脳の屁）とは「ド忘れ」で、図らずもその通りになっているレポンドさん！

22分代頃から、インターネットが音楽界に及ぼしている影響の話。誰でも音楽を発表できるようになり、その中から抜け出して有名になるのが大変になっていること、キャリア年数に関係なくサイトやSNSでうまくやることが成功のようになっていること、録音音楽の売り上げが以前の半分程度になっていること等。

音楽の売り上げが以前の半分程度なことについて、30分代頃からレポンドさん
「特に20年もやってきたバンドにとっては落胆することで、音楽をもうやるべきではないんじゃないかと思うところだけど、ファンから"あなた達の音楽を聞いて生きている" "あなた達の音楽で人生が変わった"という感謝の声を聞いたら、続けていこうと思う。自分のしていることへの感謝を受けること、世界中にそんなにベストなことはない。Symphony Xはどこにも行かないよ（笑）」

これを美談で終わらせてはいかんと思います。Symphony Xやメンバーソロの音楽が、無料や定額聴き放題によって未聴の人に届きやすくなるのは、すばらしいことと思います。しかしもうファンである私は、無料で聴ける状況でも、その音楽が好きになったら、彼らに対価を払いたいと改めて思いました。

31分代頃からドンさん、以前観たSymphony Xライヴのすばらしさを振り返り、そのとき一緒にツアーしていた（2011年）Powergloveに言及「おかしな組み合わせだと思いましたが、成功してましたね」
レポンドさん "Yo!"（喜びの声）「彼らは面白いよね（笑）」

Powergloveサイト

確かに面白い！

32分代頃から、ドンさんが以前ラッセルのインタヴューもしたことがあり、そのとき初めて、ラッセルがかつて本当に「騎士」だったと知った、と。（中世欧州をテーマにした食事やショウを提供する娯楽施設 Medieval Timesでショウに出演していた）

ドンさん「ツアー中にみんなでMedieval Times（アメリカ数ヶ所にある）に遊びに行ったことはありますか？（笑）」
レポンドさん「僕は行きかねないけどね（笑）」

Symphony Xの皆さんMediaeval Timesの観客でなく出演者側が本当に似合いそうすぎる……

レポンドさんは以前からいくつかのインタヴューで、共演したいミュージシャンにリッチー・ブラックモア Ritchie Blackmoreを挙げていて、ここでも！（33分代頃から）
更にトニー・アイオミ Tony Iommmiも！ロブ・ハルフォード Rob Halfordも！

そして、このインタヴューが出た矢先にこちら！！
2/9の夜に先にアイオミ先生のTwitterで見て、Facebookにもあるはず！と見に行ったらあって、レポンドさん宛てに「ここを見てください！何というタイミング！」と書いていたら、"WOW!!!!!"と感動しておられました。

時間が飛んで終盤ですが40分代頃からの質問
「1夜限りベースを弾けるとしたらどのバンド？」

レポンドさんの回答 Black Sabbath!
ドンさん「スモークをたくさん焚いたらいけますよ！ギーザー・バトラーぽいじゃないですか！」
レポンドさん「ああヒゲ生えてるしね～」

乗っかるレポンドさん！かわいい！そしてやはり何といい人なんだ！

レポンドさんにとって、ギーザー・バトラー Geezer Butlerの魅力：
ブルース的なベースでもすごくヘヴィになるところが好き

Black Sabbathのお気に入りのアルバムを1つ選ばなければいけないとしたらレポンドさんは
"Master of Reality"

ドンさんも同じらしく「イエース！（笑）」

レポンドさんはBlackmore's Night（公式サイト）が好きだと他のインタヴューでも語っていましたが、ここでも！（39分代頃から）
15年ぐらいファン。
「彼がギターでやっていることはとてもすばらしい。メロディ、音楽全てに感銘を受ける。リッチーがやっていることを聞いて、それをベースでやってみるんだ」

Mike LePond's Silent Assassinsのアルバム1作目、2作目ともにフォーク的、ケルト的、中世的な音楽があり、それはBlackmore's Nightの影響から来ている、と語っています。

時間が前後しますが34分代頃から、大御所のメタルバンド達もいつかいなくなってしまうという現実についてレポンドさん
「そのことをいつも考える。誰か亡くなってしまったら、と。とても悲しくなる。自分のヒーロー達には絶対に死んでほしくないからね。永遠にいてほしい。'80年代に彼らの音楽を聴いたのは昨日のことのよう。だけど残念ながら人生はそうはいかない」

36分代頃レポンドさん

Silent Assassinsは、自分が聴いて育ったヘヴィメタルをやりたくてやっている。

38分代頃レポンドさん
「メタルを生き続けさせようとする、その松明を持って走る、というのが、唯一できること」

38分代頃からドンさんが、レポンドさんとの会話が本当に楽しかったこと、人柄のすばらしさを大賞賛。（ヘドバン並みに頷いて同意）その後のレポンドさんの、謙虚に照れたように笑いながら言う "Thanks, man. I appreciate it." に、本当に人柄が現れている！と思います。その後すぐ「質問がとても良いよ」とドンさんに返すところも！