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目次
・序
・談話の「前」
・談話 本題! ←このリンクから飛びます(別窓でひらきます)
・談話の「後」
長いので、お急ぎの場合には「談話」からどうぞ!(レポンドさんの情報が主体です。Symphony X加入時のオーディション曲、ソロプロジェクトについて等)
ゆっくりお読み頂ける場合には、全体をお読み頂けるとうれしいです!
【序】
2016年10月のSymphony X来日時、マイケル・レポンド Michael LePondさんとお会いすることができました!
まず始めに、このすばらしい経験をくださったレポンドさんに、衷心よりの感謝を表します。それから、この経験が実現するきっかけを作ってくださった、レポンドさんのソロプロジェクトの広報担当、ドナ・ラベイトさんにも多大な感謝を表します。
そして、Symphony Xの2016年10月9日(日)
Loud Park 16 でのライヴに、尽きることのない拍手喝采と感謝を送ります!!!!!
レポンドさんは
Facebook を基盤として、本当によくファンと交流され、私も2015年3月頃から1年以上の交流をして頂いていました。レポンドさんのFacebook宛てに、レポンドさんと会った皆さんから写真が投稿されているのを見て、レポンドさんがFacebookで交流してきた人と会うこともある、と知って驚いていました。が、まさか自分がその1人になれるとは思っていませんでした!
2015年11月、私はレポンドさんのソロプロジェクト
"Mike LePond's Silent Assassins" 『マイク・レポンズ・サイレント・アサシンズ』(2014年)のCDを購入、そのファンにもなりました!
Mike LePond's Silent AssassinsのFacebook にコメントを投稿したり、いいね!をしたり、し始めました。
すると、Mike LePond's Silent Assassins広報担当であり(2015年から)、そのFacebook運営者でもあるドナ・ラベイト Donna Labateさんも私と交流してくださるようになりました。
(
Twitterも開設)
2016年4月、Symphony XがLoud Park 16(2016年10月8日(土)・9日(日))出演を発表!(
Symphony X サイトの投稿)
その頃、ドナさんはレポンドさんが10月に日本に居る間に、プロフェッショナルなメディアによってSilent Assassinsのことを取材してもらおうと努力していらっしゃいました。既に何ヶ所か当たった後、もしや私が音楽メディア業界で働いていないかとメッセージをくださいました。私は違うので、せめて、メディアに連絡がつきそうな公開情報をいくつか思いついた限りドナさんにお伝えしました。
(結果的に取材は今回実現しませんでした。残念……!ドナさんが悩んでいましたが、Silent Assassinsのファーストアルバムが出たのが2014年で、2016年に取材してもらうには「古く」、アルバム2作目を制作中(楽しみ!)ですが、それが出るのもまだ少し先なので、取材してもらうのはとても難しい、とのことでした)
そのやりとりからドナさんが私のことを本当に友と言ってくださり、レポンドさんを応援する熱い思いや、レポンドさんがいかにすてきかという話を書き送ってくださり、私も盛り上がっていたと思ったら、突然に、そしてご親切に、
レポンドさんに、10月の日本滞在中、私に会う時間があるだろうかときいてくださいました。
ドナさんと私のやりとりがそもそも、レポンドさんが日本で取材されることを願って始まり、今回のSymphony Xの日本滞在が短いこともわかっていたので、私はレポンドさんに「会う」ということを全く考えておらず、その話題が突如出ただけで白目でした。
しかしドナさんが私とのやりとりのことをレポンドさんに伝え、日本で私と会う時間があるか打診してくださり、もちろん当時はまだ確証できない中、レポンドさんは前向きだった、という話をドナさんが私に伝えてくださいました。
私はそれだけでとにかく光栄で感動し、レポンドさんにメッセージを送ってお礼を申し上げました。今回会える保証はないだろうと私も思うこと、レポンドさんが日本でたくさんインタヴューされることを願っていることも書きました。
すると何と、レポンドさんが私の言うことの大半は華麗にスルー、シンプルかつフレンドリーに、会う方向で話を進めるご返信をくださいました。詳細は日が近付いたらまた、という形で。
以来、私の精神は「初めてSymphony Xをライヴで観られる!」というワナワナに加え、「レポンドさんに会えるかもしれない!?」という、2つのとんでもないワナワナによって震える日々が始まりました。ワナワナ死ってあるんじゃないかと本当に思いました。それが5ヶ月続きました(今も)。
5月から「ラウパでSymphony Xを観るまであと○週」というカウントダウンをFacebookとツイッターでしていました。一緒に楽しんでくださったSymphomy Xファン仲間さんありがとうございました!レポンドさんも、Facebookでかなりの回数、いいね!や超いいね!♡や、時には "Yay!" というようなコメントも付けて一緒に楽しんでくださり、それも、とてもうれしい思い出になりました。
そしていよいよ、
2016年10月8日(土)昼12:40頃到着の飛行機で(レポンドさん情報)
Symphony X来日!!!!!
その夕方、レポンドさんにお会いできました。
【談話の「前」】
滞在ホテルのロビーで、レポンドさんとお会いできることになりました。
異界に迷い込んだとしか思えませんでした。ホテルの日常離れした雰囲気にも圧倒され、そこでレポンドさんに会うという事態は、非現実感が巨大すぎて、とても対応しきれませんでした。心臓は加速しかしなくなり、全方向に対してキョロキョロする完全な場違い人間が進んでいきました。
(念のため始めに申し上げます、双方か片方が既婚者だったらこの会合自体がけしからんかもしれませんが、双方独身です。また、レポンドさんの宿泊室へ招かれたり、私から押し入ったりするようなことは絶対にありませんでした。)
フラフラ進んでいると、いかにも座ってゆっくりできそうなスペースがあり、ここか?!?!と、心臓が跳ね上がりました。(そこじゃありませんでした)
更にフラフラ歩いていくと……レポンドさん!!!
初めて姿を見た瞬間は一生忘れません。まだあと5、6mはありそうなところから見たのですが、レポンドさんは前を向いて1人で座っていました。私はレポンドさんの右側から歩いてきていて、つまり右側の横顔を見る形になり、その横顔と全体像は、とてもクールでミステリアスな魔導師のようなオーラをまとっていました。とうとうレポンドさんが目の前に居る衝撃もあって、足が止まりました。
するとレポンドさんがふとこちらを見て、気付いて立ち上がってくださり、笑顔!さっきのクールでミステリアスなオーラが全く雲散霧消してしまって、一挙に、やさしく、やわらかく、温かいオーラに。
私は、最初は緊張でソローリ、しかし2秒後には喜びが勝って小走り!レポンドさんが両腕を広げてくださり、ハグ!軽い挨拶のキスまで頬に!(この西洋式の挨拶では、こちらからも頬キスを返すものだったのでは、と後から思い至る)
ハグから離れると、レポンドさんは両手で私の両手を取って、正面から目をじっと見て
「元気?会えてうれしいよ、来てくれてありがとう」"How are you? I'm glad to see you. Thank you for coming."
ドナさんが私とのメッセージやりとりの中で、レポンドさんのハグ、やさしさ、温かさについて、要するに
ヤバいよ、と脅してくださっていたのですが、全く、その通りでした!!!
この日からほぼ1年前の2015年10月、The Metal Authority (
Facebook)のEchoさんがSymphony Xフロリダ公演へ行かれた際、各メンバーと会った印象をツイッターで書いていらっしゃって、レポンドさんのスイートさについても印象的で覚えていたのですが、それを私も実感できました!
さあ今から、ここでレポンドさんと一緒に座って話すのか……!?とドキドキしていると、レポンドさんは着席しないまま
「さて、何か食べながら、お互いの話をするのはどう?このホテルの中にレストランがいくつかあるみたいだから。それでいい?」
この日が私の命日でないことを祈りました。死ぬ前に天から特別な幸運を与えられているとしか思えませんでした。
一緒に通路を歩きながら、私はまずそのレポンドさんと一緒に歩いているという事実に追いつくのに必死な中、レポンドさんから気さくに話を始めてくださいました。(もちろん会話は全て英語であります。英語版は
こちら)
レポンドさん「今日はLoud Parkに行ったの?」
私「いえ、それが、ゆうべ眠るのに失敗して、今日は行くのを諦めてしまったんです。Myrathを観たかったんですが!」
(私はLoud Park 2日券を買っていて、本当は初日10月8日(土)にも朝から行ってSymphony X Tシャツをゲット!→ ロニー・ロメロの歌うLords of Blackを観る!→ Myrathを観る!→ 他にも可能な限り楽しむ!→ そしてレポンドさんから連絡が来たら会いに行く!という計画だったのですが、前の晩に眠れないという原始的ミス、朝のような時間に少しだけウトウトしたっぽいが、起きたかった時間に目覚ましで起きようとしても頭フラー、これは、このまま外出したら体調を悪くして元も子もなくす、と感じ、レポンドさんと会う前に睡眠を取ることを選択して、Loud Park初日は諦めてしまいました)
レポンドさん「Myrathが今日出たの?」
私「はい。Symphony Xと一緒にヨーロッパツアーを回ったことで彼らを知って、興味を持っていたんですが、観そこなってしまいました」
レポンドさん「あー、それは残念!彼らはすばらしいバンドだよ!ナイスガイ達でもある」
観逃したのは、返す返すも残念でした……(自業自得)
ところで、レポンドさんはDIO "Holy Diver" のTシャツを着ていました。私はそのTシャツを見てそうとわかるぐらいには興味津々だったのですが未聴。早く聴いておくべきでした!!RainbowとBlack Sabbathのロニー・ジェイムズ・ディオは既聴で大好きです。おそらく2000年代にレポンドさんとロニーがフェスの舞台裏のようなところで一緒に写っている写真を、昨年レポンドさんのFacebookで拝見して感動したのを思い出しました。
レポンドさんは、あとはブルージーンズに黒スニーカーといういでたちでした。そして、かすかに、いい香りをまとっておられました。私は香水に詳しくないので、どのブランドの何というアイテムか推測することもできませんが、爽やかでありながらちょっとスパイス的な香りも入っている印象でした。
すてきなレストランがあり、そこへ入りました。
窓に面した席へ案内され、美しい景色が目の前にあり、対面でなく、隣に並ぶ座り方で着席(レポンドさんが左、私が右)。もう本当にこれは夢でしかないだろうと思いました。
しかし初来日のレポンドさんはメニュー表をひろげて「全部、円だねー」(価格表記が)と、すごく現実的なことでお茶目に面白がっておられました。
(先に申し上げてしまいますと、この場の食事代はレポンドさんが支払ってくださいました。どれだけ感謝しても追いつきません)
レストランに入るとき、レポンドさんが私に「日本語の面で助けてね」と言ってくださっていたのですが、メニュー表には英語の説明もあり、店員さん達は私より遥かに美しく英語を話していらっしゃいました。
店員さん達に給仕をしてもらうとき、レポンドさんは毎回必ず丁寧に "Thank you" と仰るのが印象的でした。
料理の注文を終えて待ち時間の間、私は、持参した "Mike LePond's Silent Assassins" のCDをバッグから取り出しました。
レポンドさんはうれしそうに眺めてくださり、すぐに「これは
ヨーロッパ盤 だね」と仰いました。
(ヨーロッパ盤:発売元UDR、タイトルが下部、トロイの木馬の後ろに円形レリーフ)
私「日本のamazonで買ったんですが、どちらにするかは選べなかったんです」(そのとき新品CDは選択肢が1種だった)
レポンドさん「
アメリカ盤 もあるんだ。けど、これ(ヨーロッパ盤)も美しいよね」
(アメリカ盤:発売元Knife Fight Media、タイトルが上部で飾り文字、トロイの木馬の後ろに円形レリーフなし)
私「はい、とても美しいです!」
本当にこのヨーロッパ盤デジパックのアートワークは内側まで好きです。(アメリカ盤を持っていないので違いはわからないのですが)
私「サインを頂けますか?」
レポンドさん「もちろん!」
私がペンを取り出すと、レポンドさんはちょっと笑って「おお、きみ……準備万端で来たね!」
Silent AssassinsのCDジャケット色調は濃いブラウンなので、サインして頂こうと思ったら黒ペンは向かず、数日前に銀色ペンを買いました。
そのペンをレポンドさんにお渡しして、ドキドキ待ち構えていたら、
レポンドさん「サインの前に、きみの名前を確認させて。ユカリ、Y-u-k-a-r-i で合ってる?」
私「合ってます!!!」
私の名前を覚えてくださっていて、つづりまで言って頂けるということに、本当に感動しました……そして私は何も言及していなかったのに、宛名を入れてくださり、Thank You とのお言葉も入れてくださいました!ありがとうございます!!!!!
スペル spell「つづり」には「呪文・魔法」という意味もありますが、レポンドさんに名前を声に出して言って頂けたこと、書いて頂けたこと、そしてレポンドさんのサインも一緒に書いてあるということには、本当にすばらしい力があると思います!
この日の帰宅後からずっと、大事に飾ってあります。
サインを頂く前だった気がしますが、私が持参したプレゼントをお渡しすることもできました。
レポンドさんとお会いできそうなことになってから、日本を訪れたことの記念になるようなプレゼントをお渡ししたい!と思い、ツアー中になるべく荷物にならない物……と考えていたら、扇子がいいかなと思いました。そして
A Japanese fan from a Japanese fan「日本のファンから日本のファン(扇子)」というどうしようもない駄洒落も思いつき、Symphony Xメンバー5人分の扇子を用意しました。
本当は直接見て質感など確かめてから選ぶべきところでしたが、デザイン重視で、たくさん可能性がある中から選びたかったのでネットショッピングでしたすみません……もちろん、届いてから、ひらき具合など確かめてみました。
すてきな扇子の企画者、制作者の皆様ありがとうございます!
レポンドさんへ
「馬」Silent Assassinsのトロイの木馬より。「メタル」っぽい銀色。
ロメオ様へ
「月」 由来は当ブログ
『3と月とUnderworld(To 長文Hell and Back)』
ラッセルへ
「髑髏」\m/
ジェイソンへ
「風神&雷神」雷神様がドラマーなので
ピネーラさんへ
「楽譜と黒猫」 ピネーラさんの
Facebook投稿 より(これしかないと思って決めました)
和紙はがきにメッセージも書いて、1998年に来日した4人の皆さんには共通して、始めにこう書きました。
「日本へお帰りなさい 今回の来日は20/21世紀のThe Odysseyです!」
(Symphony X
"The Odyssey"(2002年)" の題材なのでどんな物語かご存知のかたも多いとは思いますが、もしご存知でない場合のため書かせて頂きます:ホメロス作 "The Odyssey"『オデュッセイア』 = 古代ギリシア・イタカ島の英雄オデュッセウスがトロイ戦争へ出征、戦争の10年目に「トロイの木馬」作戦で勝利を収めるも、帰路、海神ポセイドンの怒りを買うなど、ああんなことやこおんなことが起きてイタカ島へたどり着くまで10年かかり、トロイ戦争10年と合わせて20年後にやっと帰郷、妻子との再会を果たす話)
それでこの絵です。
葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(1998年の来日時には神奈川県川崎市で公演)
初来日のレポンドさんには別の絵『富嶽三十六景 凱風快晴』
ドナさんにも、桜柄のハンカチを用意、実写の富士山と紅葉の写真がついたはがきに、今回レポンドさんと会う可能性を作ってくださったお礼を書きました。レポンドさんにアメリカへ持ち帰って頂き、次にドナさんと会うとき渡して頂けるようお願いしました。
このような感じで1人分ずつセット。
それを全員分ひとつの手提げ袋に入れて持っていき、他の皆さんにも渡して頂けますか?とレポンドさんにお願いしました。快諾してくださり、丸ごとお渡ししました。本当にありがとうございます!
まずレポンドさんの分を出してお渡しすると、早速、扇子を取り出してくださり、とじてある棒状から、どうすればいいのかが不明な様子。
もしかして、そんなこともあろうかと、皆様へのはがきに、ひらきかたの図解(のつもり)も描いたのですが、やはり正解!伝わればですが!無事にひらいて頂けますように!
ひらいて差し上げると、レポンドさんは「美しいね!」と言ってくださいました。
Silent Assassinsのトロイの木馬にちなんで選んだこと、その馬の色が「メタル」っぽく見えることを説明すると、「ああー!」と合点が行って、喜んでくださったようでした。
レポンドさんにその扇子を持って頂いて写真を撮らせて頂いたら良かった!!と、何日もたってから思い至りました。
レポンドさんは、その場ではがきのメッセージを読んでくださいました。
次のようなことを書いていました。
「
WELCOME TO JAPAN(←ここだけ筆ペンのでかい文字)日本へようこそ
Facebookで、そして今はFacebookの外でも、信じられないぐらいフレンドリーな交流をしてくださって、本当にありがとうございます!
Silent AssassinsとSymphony Xの音楽をありがとうございます!あなたの音楽は本当に私にスリルを与えてくれます!
あなたの演奏をライヴで聴けるとは、何という幸せ!
同封のプレゼントは a Japanese fan from a Japanese fanです!(駄洒落すみません)
あなたをクールな気分にします / 涼しいと感じさせます。[原文:It makes you feel cool.]
ひらき方:ゆっくりスライドしてください [図解] 」
扇子をお渡しするとき私が "a Japanese fan from a Japanese fan" と言っていたのですが、レポンドさんがはがきを読んでくださりながら、その箇所に来たとき「あー!今わかった(笑)」
「"It makes you feel cool"...なるほど!」
マイク・レポンド氏により自分の冗談を朗読される。
【談話】
本題です!!! ← このリンクから別窓でひらきます
(ひとつの投稿の文字数内にまとめる格闘の末に敗北、本題だけ別投稿にしました)
読まれた後、どうぞ、こちら↓へ、戻ってこられてください!
【談話の後】
すばらしい会話の時間の後、ついに席を離れるときが来ました。
その前に、セルフィーを一緒に撮って頂きました。レポンドさんのファンになったときには、まさか一緒にセルフィーを撮って頂ける日が来ようとは思ってもみませんでした!
「私はセルフィーに慣れていなくて、どこを見ればいいのかがよくわかっていません!」
「僕もわかってないよ!いつも何かこの辺を見てる!」(カメラ付近をアバウトに人さし指でぐるっと示す)と、本当に温かくフレンドリーに、一緒にキャッキャしてくださったレポンドさん。本当にありがとうございます!宝のセルフィーができあがりました!
レストランを出て、より開放的な場所へ出た後、セルフィーでない、少し引きで全体像の入った写真もどなたかにお願いして撮って頂きたくて、そのことを私がお話しすると、レポンドさんが「そしたら、フロントの辺りに行ってみよう。すばらしいスタッフ達が居るから、お願いできるんじゃないかな」と提案してくださいました。本当に心の底からありがとうございます。そもそも写真を撮って頂きたいのは私なので、私自身が考えてからレポンドさんにお話しするべきでした。
美しいホテル内を再びレポンドさんと歩きながら、やはりこれは夢だとしか思えませんでした。
自分が本来居ないはずのところにさまよい込んで、ヒーローに会えて、更に面倒を見て頂けているという意味で、ダンテの『神曲』みたいだ!と思いました。地獄でなくて天国ですが!レポンドさんが天国版のウェルギリウス先生。
(Symphony X "Underworld"(2015年)の題材なので、どんな物語かご存知のかたも多いとは思いますが、もしご存知でない場合のために書かせて頂きます:ダンテ・アリギエーリ作『神曲』原題 "La Divina Commedia" 英題 "The Divine Comedy" = ダンテが生きながらにして地獄→煉獄→天国と旅をする構成。ダンテの敬愛する『アエネーイス』などを著した古代ローマの詩人ウェルギリウスは、キリスト教のない時代に生きたので当然キリスト教徒ではない、という殺生な理由で天国へは行けず地獄エリアに居て(キリスト教のない時代や国で生きた人まで地獄行きになる教義にダンテは疑問を抱いていた模様)かといって地獄で苦しめられる人々の中には入っておらず、ダンテを案内)
その場へ行くことが目的ではなく、レポンドさんに会うことが目的だったのであって、レポンドさんを「案内人」としてのウェルギリウス先生に重ねているのではなく(その前に自分をダンテと重ねているのでもないです)『神曲』でダンテにとってウェルギリウス先生に会えたこと、一緒に旅することは肝要な経験であるので、その意味で似ている、と思いました。
フロントへ向けて移動中、私が最初に1人でフラフラさまよい込んで来たときに、いかにも座ってゆっくり過ごせそうな場所で、ここか?!と心臓が跳ね上がったスペースの近くに再び来て、「ああ、さっき勝手に心臓やられた場所だ」と思いながらふと見ると今回は……
ロメオ様!!!!!
ソファに座ってスマホで通話中。
私は本当に旅の途中でびっくりしてウェルギリウス先生に訴えるダンテみたいに息をのみ、"Mr. Romeo!" と小声で叫びました。レポンドさん「ああ、ロメオが居たね」と、そっちへスタスタ歩いていく!!!私が衝撃状態のまま出遅れていると、レポンドさんが振り返って「おいでよ。大丈夫だよ」と促してくださり、私もレポンドさんの後ろから小走り!
私が追いつくまでの間に、ロメオ様は電話を終えて「ああ、レポンド!」という感じで挨拶を交わし、ロメオ&レポンドの通常会話を間近に聞いて私は感動しました。
R「睡眠は取ったか?」
L「いや、まだ。今、食事してきて、もう数時間起きといてから寝るよ」
R「俺もそうだ。今からあの人達(誰かは不明。スタッフさん達か)と会う」
レポンドさんが私のことをとりついでくださり、ロメオ様は "Nice to see you." と言いながら立ち上がり、自分から右手を差し出してくださいました!私も "Nice to see you." とお返しして、名乗って、両手で握手。
で、ハッとしました。プレゼントを自分で渡せる!
レポンドさんにお渡ししていた、プレゼントが入っている手提げ袋から、ロメオ様の分を取り出させて頂こうと思ってレポンドさんのほうを振り返ると、私のすぐ右横にあったテーブルに、もう置いてくださっていました!単にここで少し過ごすと思ったので荷物を下ろしたのか、私が自分で渡すことになると見越して置いてくださったのか。私がレポンドさんを振り返って目が合ったとき、レポンドさんも袋のほうを目で示しながらウンウンと頷いていらっしゃいました。
「プレゼントをお持ちしたんです……」と言って取り出すと、ロメオ様はまた座っていたところ、立ち上がって受け取ってくださいました。そしてまず、はがきを出して、私の目の前で読んでくださいました。次のようなことを書いていました。
「WELCOME BACK TO JAPAN(←ここだけ筆ペンのでかい文字)日本へお帰りなさい
今回の来日は20/21世紀のThe Odysseyです!
Symphony Xの音楽を、そしてソロアルバムの音楽をありがとうございます!
私はその音楽から本当に活力を得ています!
あなたの演奏をライヴで聴けるとは、何という幸せ!
最近、ブルガリアのサイト Rock Live BGに掲載の、2012年のあなたのインタヴューを見つけました。日本向けでは「ない」(←大文字)インタヴューで、あなたは、Symphony Xが本当に日本へ戻りたいと思っていると仰っていました。とても感動しました。ありがとうございます!
同封のプレゼントは a Japanese fan from a Japanese fanです!(駄洒落すみません)
あなたをクールな気分にします / 涼しいと感じさせます。[原文:It makes you feel cool.]
ひらき方:ゆっくりスライドしてください [図解] 」
ロメオ様が、このはがきを読み始めてすぐフフッと笑っていて、たぶん最初の「20/21世紀のオデュッセイア」のところか!
ロメオ様は読み終えると顔を上げて、真正面から "Thank you." と言ってくださいました。
私も、真正面からロメオ様に
"Welcome back to Japan" 「日本へお帰りなさい」と言うことができました。
ロメオ様
"It's a long time."「長いことかかったねえ」
少し笑いながら、万感の思いを込めたように仰っていました。
この日の数週間前、2016年9月に、私は2012年にブルガリアのサイトで発表されたロメオ様の英語インタヴューを読み、日本向けではないインタヴューなのに、Symphony Xは本当にまた日本に行きたいと思っている、と語られていることにとても感動し、勝手に和訳して当ブログで
投稿させて頂きました。その発言への感動と感謝が目の前でロメオ様に伝わったのも、本当にうれしいことでした。
後から思い至ったのですが、その場で扇子をひらいて見て頂くということをしておらず!無事に見て頂けていますように!
場所がホテルだったので、万一、レポンドさん以外のSymphony Xメンバーにも会えたときのため、ロメオ様のソロアルバム
"The Dark Chapter"(1994年) CDも持って行っていました。(ピネーラさんのソロアルバム2作 "Enter By The Twelfth Gate"(2004年)と "Ascension"(2014年)、Symphony X "Underworld"も)本当に「万一」としか思っていなかったのですが、その「万一」が発生……!
私が "The Dark Chapter" を取り出すと、ロメオ様はちょっと笑っていました。
私「サインして頂けますか?」
ロメオ様「もちろん!」
宝物です……!
このCDを買ったときにはまさかサインを入れて頂けるとは想像もしませんでした!(2015年にネットで中古を購入。1994年盤ではなく、2000年の再発盤)
ロメオ様は先ほどレポンドさんに話していた通り、どなたかと会う予定があるので、私に「プレゼントをありがとう」と言ってくださりながら、歩いて行こうとされました。
しかしそのとき私はスマホを手に持って写真を一緒に撮って頂こうとお願いしかけていて、それを見て「ああ、写真ね」と気付いてくださいました。
私が、何とか、どなたか近くにいらっしゃるかたを探してお願いして、3人で撮って頂けるだろうか?!などと考えていたところ、何とレポンドさんが「撮ってあげるよ」と、私のスマホでロメオ様と私を撮ってくださいました!
ロメオ様と自分、しかも撮影者はレポンドさんという宝物の写真ができました!
ロメオ様は私の右側に立ち、左手でガッシリ私の左肩を抱いてくださっています!
レポンドさんが私のスマホを持って使用という事実もすごい!撮影もすばらしかったです!遠すぎず近すぎず鮮明!
撮影が終わると、ロメオ様は「もう1度、ありがとうね」と言ってハグしてくださり、私の頬に軽くキス!(レポンドさんのときに続き、この西洋式挨拶では通常するであろう返礼の頬キスを私はし逃しました)そして他の場所へ向かって行かれました。
呆然とロメオ様の後ろ姿を見送りながら、Overkill の黒いワークシャツを着ていたことがわかりました(バックプリントで)。OverkillとSymphony Xは同じ地元ニュージャージー仲間、2015年9-10月に一緒にアメリカ・カナダをツアーをしていましたね。
他には黒のロングパンツに黒スニーカーを着用でした。
ロメオ様は声が低音でよく通って、決然とした、でも温かい話し方で、本当にリーダーという堂々とした風格に圧倒されました。
ロメオ様を見送った後、レポンドさんは私に "Oh my God!" とか「すごいことが起きたね!」と語りかけて、ロメオ様と同じSymphony X側ではなく、ファン側から、遭遇事件の余韻を一緒に楽しんでくださいました。レポンドさんも私のヒーローで、今日はレポンドさんに会いに来たのです!本当に、何と身近に温かく接してくださるのでしょうか!本当に感謝が絶えません!
レポンドさんと私はフロントへ向かっていたので、それを再開して歩き始めると、
レポンドさん「Loud Parkに出るバンドってホテルを分散されてるのかなあ」
私「?どうしてですか?」
レポンドさん「他のバンド達がこのホテルに居ないかなあと思って見てるんだけど、誰も見ないんだよねえ。デヴィッド・カヴァデールを見かけたら、僕もきみみたいに "Oh my Gooood!"(テンパった顔と裏返った声)てなるんだけど(笑)」
まさかレポンドさんにものまねされようとは思いも寄りませんでした。(と言うか思いも寄らないことしか起こっていない)
紳士のレポンドさんが、私をからかうような雰囲気になってくださったことは、またすばらしいことでした!(私が先に、エドガー・アラン・ポーに似てますなどと言い放っていたからか)
しかしレポンドさんとカヴァデール氏の会談が本当にいつかどこかで起こってほしいです!
フロント付近に到着後、いらっしゃったホテルのスタッフさんにお願いして、私のスマホで、レポンドさんとの写真を撮って頂きました!とてもすばらしい撮影と対応をしてくださったスタッフさん、ありがとうございます!
レポンドさんと私の全身像ヴァージョンの宝物の写真ができました!レポンドさんは私の左側に立ち、右手を私の右肩と言うか首の辺りに置いて、頭をくっつけてぴったり寄り添ってくださっています!
その撮影の後、スタッフさんが「もう1度撮ります」と仰り、さっきのは目をつぶったりしてしまったかな?と思いつつ再び構え、スタッフさんがレポンドさんと私の後ろを他のお客様が通るのを待っているような笑顔と会釈の後、再び撮影しようとした瞬間、レポンドさんと私の背後からガバアッと誰かが肩に腕を回して乱入!えええっ、とびっくりして見るとロメオ様!!!
そして撮影。私の笑顔というか本当に笑っている顔とレポンドさんの「もう、しょうがないなあ」という感じの穏やかなほほ笑みの間に、後ろからロメオ様のいたずらっぽい笑顔が割り込んでいるという、すばらしすぎるお宝の写真ができあがりました。
「俺はまだこの辺に居たんだ!」と言いながらロメオ様は、もうレポンドさんと私に背を向けて歩きだし、右手だけ、じゃあな!という感じで挙げて、去って行かれました。
私が "Oh my God!" を連呼したり(もう英語がそれしか出てこない)、ホテルスタッフさんにお礼を言ってスマホを戻して頂き、撮影結果を確認して笑撃にやられたりしている間、再びレポンドさんが一緒に余韻を楽しんでくださいました。
本当に何と言う宝の事件……
レポンドさんと会えた写真をFacebookで投稿している皆さんと同じように、私もレポンドさんに、そしてロメオ様にも、会えたー!!と、本当は写真を投稿したいのですが、背景にホテル情報が含まれるので、ちょっと考えてしまいました。もし次の来日が決まったとき(レポンドさんのお話では2016年10月時点で予定は全く不明な様子でしたが、ぜひ近い将来にまた来日してほしいです!)同じホテルを利用するとは限らないかもしれませんが、利用するかしないか私には不明なわけで、ともかく「ホテル」に関する情報を自分が出すことには、どうしても躊躇が残りました。それで非公開に留めさせて頂こうと思いました。
宝の写真事件のすぐ後、いよいよ帰るときになりました。レストランで話していたとき、レポンドさんは私がどうやって来たのか、どうやって帰るのかと質問してくださって、電車と徒歩で来て、同様に帰ることをお話ししていたのですが、帰るとなったとき、駅まで送ろうとお気遣いをくださいました!そのときまだ夜8時ぐらいで、私は仕事帰りに夜の1人歩きは日常なので気にしてさえいなかったのですが、考えてみれば、アメリカ人であるレポンドさんには、女性の夜の1人歩きに対する危機感が私よりずっとあるのだと思います。
しかし駅から徒歩で来て同じルートを戻るだけの私に対し、レポンドさんはずっとホテルに居て、ホテルにもたぶん空港から車で入っているので、ここからは私のほうが勝手がわかるという状況になりました。わかっていても何でも、一緒に来てくださいなどと甘えて駅までお供をお願いする手もあったのかもしれませんが、翌日が大事な大事なライヴでその後も初のオーストラリア公演が続くレポンドさんに、秋の夜気の中へ出て歩くという行動を自分が増やす気には到底なれず、1人で行けることを主張。レポンドさんは「駅まで行けるんだね?乗る電車もわかるんだね?」と念を押してくださいました。安全については、まあ大丈夫だろうと信じてあとは気を付けるしかないですが、道がわかるかという点では全く大丈夫だったので、しかと頷いて安心して頂きました。
最後にまたハグしてくださって、離れると、最初にお会いしたときと同じように、両手で私の両手を取って、正面から目をのぞき込んで
「来てくれて、楽しい時間を一緒に過ごしてくれてありがとう」
本当に、天国へ召されそうでした。
私も感謝をお伝えして(どれだけ言っても言い足りません!!!)天国版のウェルギリウス・レポンド先生のもとを辞してきました。
外へ1歩出て、これ帰り道で死ぬと思いました。
とてつもない量の幸福と幸運が一挙に舞い降りすぎでした。さっきレポンドさんに1人で無事に帰れると言ったけどマジで大丈夫だろうな!?生きて帰るぞ!明日Symphony Xライヴを観るまでは死ねないんだ!!!と、頭の中で叫びながら帰りました。
幸い、生きて帰りました。
そして、その翌日、Symphony Xライヴを初体験!!!
本当に死ぬ!!!と思うような、ぎゅうぎゅう詰めで大熱狂のオーディエンスと
セットリスト!すばらしいパフォーマンス!
更にサイン会!
まだ生きてます。
本当に生きながら天国を体験できました!!!!!
Symphony Xライヴとサイン会のことは改めて投稿致します。